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丹波の『なかで農場』に表敬訪問に行きました。2026.03.25
昨日、兵庫県丹波市の『なかで農場合同会社』様に兵庫県行政書士会の農業・土地専門部会の調査研究のため、表敬訪問に伺いました。
『なかで農場』さんは、約300年続く農家です。その11代目代表の中出靖大さんにお話しを伺いました。
コロナ禍前に、今までの先祖代々の農業からBtoB(法人向けビジネス)農業への脱却をめざして法人化されました。
農作物(コシヒカリ・小豆・山芋に特化)を自ら耕作・生産する王道の農業から、原材料を加工して特産品として販売もされています。
商品も自社開発し、赤鬼飯(丹波黒大豆使用した赤飯)、大納言ミルクジャムなどヒット商品があります。
値段は、普及商品の倍以上していますが、製造に手間もかかるので在庫不足の状態です。ちなみに赤鬼飯は昨年1万食以上販売されました。
農場は広大で他の農家の方の農地も耕作されてます。耕作物は米。大豆・山芋に特化されてます。
管理は、AI技術を導入して、農地の土の状態をドローンにて推測し、農機具にも連動させて肥料の配分など無駄なく効率的に作業されています。
初期の設備費用や、管理システムの導入経費もかなりかかったそうですが、人件費、肥料代等考慮すれば中期的には効果大とのこと。
又、農繁期の収穫時は、派遣サイトで人員募集、商品の製造、加工は外部に委託し専門チーム化して運営されてます。
ただ、近年の猛暑や豪雨など気候変動の影響をうけ去年の収穫量は目標数値を大幅に下回ったとの事です。
やはり自然相手なのでそこはめげずに頑張るしかないとの事。さすが~
驚いたのは、法人化するにあたり、自社の強み・弱み・人員数・設備投資・商品開発・販売目標・広告宣伝など
きっちり数値目標を設定し毎年度の結果もきっちり分析・検証されてることでした。これぞ農家法人。
中出代表も自社の事業計画等ノウハウを法人化をめざしている農業後継者のセミナーなどで
講演もされておられます。
今までの蓄積のベースは、専門のコンサル会社に委託されておらず(高いだけ)、兵庫農業MBA塾に1年間通って学んだだけだと。
農業は、自然相手でやはり経験が大事で自ら模索・実践するしかないとの事です。
販売は、直販(ネット・会場販売)が半数以上で、あとは、道の駅での販売、郵便局での宅配、JA等です。
また、小学校の課外事業での体験学習や、千葉県幕張など広範囲のイベントへの出店、実際の農作業の動画配信等いろいろ創意工夫して認知度アップを継続されておられます。
今後の展望としては、収穫部門と販売部門を別組織にすること。海外にも丹波特産品を販売したいとの事。
最後に、中出オーナーより、TVなどで脱サラして農業をしたいと移住する方が近年増え、農家の後継は大歓迎ですが、
実態は、蓄えが尽きた3年程でほとんど撤退してしまう。
まずは、兼業で農業をして軌道にのれば本格的に農業されることをすすめるとの事でした。
